SOLUTIONS 課題解決事例
新型コロナウイルスの感染拡大が続きwithコロナが模索されるなか、よく見かけるようになったものがあります。
飛沫感染防止用のパーテーションがその一つです。商談など対面で会話する際や飲食店では欠かせないものとなり、いろんな素材、形状、大きさのものが存在します。
- ・カーテンのように上からフィルムを垂らしているもの
- ・段ボールなどで枠を作り、フィルムを貼り合わせているもの
- ・アクリル板を加工しているもの
当初、わたしたちはこうした飛沫感染防止用のパーテーションにはあまり関心がありませんでした。
どんな素材でも作れるため、最終的には安いものに流れてしまうのかな……という想いがあったからです。
現在の問題点
機能はもちろん、見た目やコストとのバランスが合わないものが意外と多い
ところが意外なことに、多くのお客様からご相談いただいております。ご相談内容としては、
- ・飛沫感染を防ぐことができる
- ・繰り返し使用できる
という大前提となる部分に加えて、
- ・コストは抑えてほしい
- ・簡単に清掃できるものがいい
- ・見た目も重視してほしい
- ・簡単に組み立てできるものがいい
こうした点にも注目されていたのです。これらを踏まえて先の素材を見てみると……
素材 | コスト | 清 掃 | 見た目 | 組立て | 耐久性 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
フィルムを垂らす | ◎ | △ | × | △ | ○ | 上からの設置が面倒 |
段ボール加工品 | ○ | × | △ | ○ | × | 紙製品なので水分に弱く耐久性がない |
アクリル板加工 | × | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | 非常に向いているがコストがかかる |
フィルムを上から垂らすタイプは、材質によりますがコストを安く抑えることは可能です。ただ、見た目がきれいではなく、上から垂らすため設置に手間がかかります。
設置に手間がかかるということは、清掃にも手間がかかってしまうと言えるでしょう。
段ボールの加工品は簡単に様々な大きさ・形状のものを加工することができ、その点では優れています。
コスト面でも比較的安く作ることができます。
ただ、段ボールは紙素材であり、リサイクルの超優等生の段ボールの原紙は古紙を多く含むため、水分には非常に弱い一面があります。購入直後はきれいな状態であっても、どうしても清掃の都度あちこち傷んでしまいます。
一方、アクリル板の加工品は非常に飛沫感染防止用のパーテーションに向いており、外観も良く、清掃もしやすい。耐久性もあります。しかし、コストはそのぶん高くなっています。
また、商品の形状にもよりますが、板を折り曲げて加工しているものが多く、パーツに凹凸ができてしまい、移動しながら使用する場合(選挙会場など)、かさばってしまうという難点もあります。
改善ポイント
プラスチックダンボールを使って加工する
わたしたちシコーの商品群のなかに、プラスチックダンボールという素材があります。
プラスチック素材(ポリプロピレン)で、段ボールのような中空構造の樹脂板です。
中が空洞のため、打ち抜き加工に適した素材であり、公称約200万回の折り曲げに耐えられる折り曲げ強度も備えています。段ボールの加工品のように木型で打ち抜き、組み立ててパーテーションを作ってみました。
他の素材と比較してみました。
コストについて | フィルムや段ボールと比較すると高くなるが、アクリル板ほど高くない |
清掃について | 簡単に清掃できる |
外観について | 様々な形状に加工可能。原反色も10種類から選べる |
組み立てについて | 簡単に組み立てることができる。また、フラットな状態にもできるため運搬時もコンパクト |
最終的にはお客様の好みに左右される部分はありますが、要求される項目について、ある程度お応えできるレベルで作製できました。
また、簡単に組み立てや解体ができ、各パーツもフラットな状態にできたため、コンパクトに持ち運ぶことができます。
“夢を語って”いただければ実現に近づけられるのが”プラダン”
以前、テレビのトーク番組で家電量販店での商品の買い方をレクチャーしていました。
「自分はこんな生活がしたい、そのためにこんな機能のある商品が欲しい」
そう店員さんに“夢を語ってほしい”、と。
わたしたちの取り扱うプラスチックダンボールは、まさに「夢を実現させる資材」なのかもしれません。
加工が簡単で、様々な部材・素材と組み合わせてご要望を叶えることができます。
ぜひ一度、わたしたちシコーに夢を語ってみて下さい!