SOLUTIONS 課題解決事例
肥料や土などのガーデニング用の材料や、DIY関連の材料などの袋詰めの商品が、近年はホームセンターのような広い売り場で販売されることが多くなりました。
この場合、実に多種多様な商品が置かれることになるため、袋による差別化がしにくく、ユーザーにとってもどの商品を選べばよいのか分かりにいのです。また、大きな棚に高く積み上げられることも多く、少し離れると商品の区別がつきません。多数の商品の中から目を引きやすくし、手にとってもらいやすくするためには、どのようなアイデアが考えられるでしょうか?
目次
現在の問題点
袋の色やデザインに個性がないため、どの商品も同じに見える。
高く積み上げたときの見せ方が考慮されていない。
店内に陳列される製品、同じようなパッケージが多く違いが分かりにくく、製品の魅力が伝わりません。
また、店舗で製品が積み上げられた場合、横方向から見られることが多く一目で何の製品かが分かりにくいです。
改善ポイント
POINT 1:グラビア印刷で商品の魅力を伝える
多色使いで高精細な印刷ができる「グラビア印刷」なら、たくさん並んだ他商品の中で差別化されやすく、商品の魅力もよりアピールできます。袋の生産・加工・成形から印刷まですべて一貫して自社工場で行っている当社では、お客さまのニーズに応じて、あらゆる印刷に対応します。
当社のグラビア印刷は、カラー写真も美しく袋の表面に表現することができます。
POINT 2:版の変更が容易にできてコストも抑えられるフレキソ印刷の活用
フレキソ印刷は、グラビア印刷よりも色彩表現の幅がシンプルですが、多くのメリットがあります。まずコストパフォーマンスが高いこと。インク、版ともにグラビア印刷より低コストですみます。
そして版の変更が容易なこと。文字を修正したり情報を追加・削除したりといった、一部のみの変更が可能です。
樹脂製の版を直接袋に押し当てて刷るフレキソ印刷では、押し当てる際の力加減が命です。しっかりとインクをのせ、かつ細かい字をつぶさないようなパワー調整は、経験が物を言うと思います。また、色目の合わせ方も難しく、つねにインクの粘度に気をつかいます。これはグラビア印刷でも同様です。
POINT 3:サイドクリアバッグで袋側面の印刷を見やすくする
商品が積み上げられると、側面からしか商品が識別できなくなります。側面の中央に印刷が入っていれば一目で分かるのですが、袋はチューブ状に押し出したものを平たく成形するため、基本的にはオモテ・ウラにしか印刷できず、袋の中身が充填されたときに側面となる部分の中央に印刷をするためには、チューブをねじって折り曲げるという特殊な工程を必要とします。
積み上げられた商品を遠くからでも視認できるため、従来品との差別化が図れると好評です。また、識別をしやすいところから工場から販売店様への誤出荷防止にもなります。
グラビア印刷は複数の色を重ねるため、少しでもずれると仕上がりが台無しになります。PEの原反は伸びやすいためどうしてもずれやすくなりますが、コンピュータでつねにずれを確認し、最終的には熟練の目と手で調整しながら、美しく仕上げております。