SOLUTIONS 課題解決事例
通気性は袋にとって大きな課題です。内容物が発酵する場合や、高地へ配送される場合はガスや気圧などにより袋が膨らみます。これらの症状は荷崩れのリスクを高めます。ピンホール加工をすれば問題ないのですが、内容物が水分を嫌う場合や屋外保管される製品は従来のピンホールでは水分が袋の中身に浸透してしまいます。膨らんだ袋に自社で穴を開け、テープ貼りまでするメーカー様もあります。「空気は通すが水は通さないような袋」はないのでしょうか?
目次
現在の問題点
メーカーごとに存在する細かなニーズを満たす梱包資材がないので
自社で対応しなければならず、手間とコストがかかってしまう。
化学肥料など、中には、発酵などでガスが発生するものもあります。そのため袋に穴を開けてガスを抜かなければなりませんが、この穴から水が入っては困ります。空気は通しても水は通さないようにするためには、ミクロン(マイクロメートル)単位の穴である必要があります。
そうした細かいニーズにこたえる既製品がなかなかないため、現場では手作業で袋に穴を開ける作業を自社で行うところも多いようです。一つ余計な工程が入るわけで、それだけ手間とコストがかかってしまいます。
改善ポイント
POINT:それぞれのニーズにぴったり合った穴開け加工が可能です
マイクロパーフォレーション(以下、MP)という穴開け加工で、従来より(Ø1mm以上)もさらに微細な穴を開けることができます。目で見ても分からないほど微細な穴で、空気やガスを外へスムーズに逃がしながら、外からの水分はシャットアウト。屋外にも安心して出しておくことができます。袋に入れたい内容物の特性に応じて穴の数を自在に変更できるので、細かい使い分けも可能です。これで作業時間が大幅に短縮できたとの声を多くいただいています。
その他の特殊加工
MP以外にもシコーではお客様の声を反映した製品を数多く開発しています。いままでの常識にとらわれずに新しい袋の形を考えます。
作業現場ではハサミやカッターなどの持ち込みがNGな所があります。PE袋は素手では開けにくく、別の場所で開封した後に持ち込まなければならない不都合がありました。 シコーではハサミを使わずに簡単にPE袋をワンプッシュで開封できる「プッシュカット」を開発し特許(特許番号:第3054653号)をとっております。
内容物の性質によって穴の数は変わりますので、まずお客様のニーズをヒアリングしてサンプル袋をつくり、検討してもらいます。どんな厚みの袋にも対応可能です。また、こちらでも浸透度のテストを行います。自社で対処されていたお客様には、穴開け加工も一緒にしてくれるので助かると好評です。ここまで細かなニーズにこたえられるのは当社だけだと自負しております。