SOLUTIONS 課題解決事例
段ボール箱から、シコーの紙袋(アレンジバッグ)へ。大きく、丈夫で、投函できるコンパクトな紙袋でサービスを利用するお客様の満足度もアップ。
日本リユースシステム株式会社様
使わなくなった衣類や服飾雑貨が、開発途上国の新たな仕事や子どもたちのワクチンに。そのような取り組みをしている日本リユースシステム株式会社様(東京都)。中でも、「古着 de ワクチン」は、子育てママを中心にとても人気があります。「古着 de ワクチン」は各家庭で不要となった衣類などを梱包して送ってもらうサービスです。しかし、梱包に使う段ボール箱の代わりとなる素材が見つからないという課題が発生。そこで、シコーの「アレンジバッグ」を活用することで、課題解決はもちろんお客様の満足度もアップにもつながったらしいです。シコーの製品を導入したことで、お客様からどのような反響があったかなどを同社の今野様から伺いました。
現在の問題点
段ボール箱と同じ大きさ、丈夫さをかなえるものが見つからない
シコーの製品を導入する前は、どのような課題がありましたか?
今野様:もともと、「古着 de ワクチン」は別の会社との協働事業でしたが、2017年の9月から自社で運営することに。今まではユーザー様には、古着の梱包用に段ボール箱を送っていました。しかし昨今の配送料の値上げにより、ユーザー様に送る段ボール箱の輸送費、段ボール箱そのもののコストも高くなってきたので、別の包材はないかと探しました。まず不織布の袋を試したのですが、強度不足ですぐに破れました。次は布団を入れるような、紙とポリエチレンクロスをラミネートした加工紙の袋にトライ。強度面では問題ありませんでしたが、印刷や寸法に制限が多く、思い通りの袋を作れませんでした。もっと融通がきく袋を探して、インターネットで「強化紙袋」「クラフト紙袋」「大きい」「丈夫」というキーワードで検索し、さまざまなメーカー様に問い合わせしました。その時に、たまたまシコーさんの存在を知り、WEBサイトを拝見しました。
まずは、シコーのWEBサイトをチェックしたのですね。
今野様:はい。シコーさんのサイトでは、製品カタログをじっくり見ることができたのが良かったです。サイズや用途が対応できるかどうか、その場で分かりました。なので、一度お問い合わせして自分たちにぴったりな製品をご提案いただこうと。シコーさんに伝えたのは、「今まで使っていた段ボール箱の代わりとなるもの」。お客様へ配送するときはコンパクトに送ることができ、返送の際には宅配便が配送してくれる最大の段ボールのサイズである160サイズになるようにリクエストしました。しかも発送する際に段ボールの使い勝手を維持できて、丈夫で耐久性あるもの。そのような要望を伝え、後日サンプルを持ってきていただいて、私たちの想いを実現できると思い、導入を決意しました。
改善ポイント
POINT:シコーのアレンジバッグを力をかけずにコンパクトにたためるように改良してご提供
導入したメリットはありますか?
今野様:シコーさんの袋を導入したのは2017年12月です。やはり、一番のメリットはとにかく自分たちの想いの実現です。大きさ、丈夫さ、紙袋への印刷、そしてお客様のご自宅へお送りする際のコンパクトさ。他社さんでしたら、「大きさは実現できても強度が無理」「印刷ができない」「素材自体が樹脂フィルムならできる」と言われていたので、妥協せずにすみました。
あとは、とにかくお客様の反響が良かったのが本当にうれしかったです。私たちは、口コミを投稿すると「もう1人分のワクチン」を届けることができるというサービスを行なっています。実は、そこでの口コミの7割が紙袋への評価。「思ったより大きくてびっくりした」「初めは紙袋で大丈夫かなと思ったのですが、すごく丈夫でした」という声をはじめ、段ボール箱を使っていたリピーターのお客様からは“従来は宅配便だったので、在宅時にしか受け取れなかったのが、投函で受け取れるので受け取りが楽になった”など、シコーさんの紙袋に変えただけでもお客様の満足度が上がったのを感じます。
お客様にも好評だった紙袋がさらに改良されましたが、いかがでしたか?
今野様:2018年4月から改良版が配送スタートしました。ポイントは、大きな紙袋をコンパクトにするため折りやすくしたこと。お客様のもとへはコスト面でも優れたA4レターケースで送っていますが、その封入作業は、障がいを持っている方の雇用促進として福祉事業所の方々にお願いしています。しかし、もともとの紙袋は少し硬く、折るのに力が必要で作業ができる方も限られていました。今より作業の負担を減らして、より多くの方が作業できるようにしたいと考え、シコーさんに相談しました。そこで、シコーさんから紙の種類を変える提案を受けました。もっと柔らかで、しかし強度は従来品と大差のない紙に変えることで作業がスムーズに。どんどん紙袋がパワーアップしているのを実感しています。
さらに紙袋の仕様について要望はありますか?
今野様:今あるとすれば、お客様のもとから届けられた古着を選別するセンターでの要望ですかね。送られてきた袋が荷扱いの衝撃などでしょうか、袋の口を止めているところが開いてしまうことがあります。なので、紙袋自体に空気穴があればな、と。あとはミシン目のような紙袋を破るきっかけのようなものがあれば、作業もさらに楽になるのかなと思います。お客様が丁寧に梱包してくれるので、簡単に開封できる切り取り線を入れることができれば、お客様にも現場の人にもやさしい紙袋になるはずです。
その他、シコーに対する要望はありますか?
今野様: 基本、感謝の一言。というのは、本来の提案も良かったのですが、それ以外の細かな提案もとてもありがたかったからです。例えば、サンプル。実は、紙袋に荷物を詰めた状態がイメージしやすくなるようにデザインデータの入ったミニチュア紙袋を作ってもらったのです。デザインデータは平面なので、実際に詰めたときにロゴがどの位置に来るのかも把握できました。そんなミニチュア紙袋は、今では私の机のインテリアの1つです。
あとは、A4レターケースに入れる際のベストな折り方。当初、私たちが考えていた折り方では折りの回数が多く厚くなりました。あまり厚くなるとレターケースに入らなくなってしまいます。しかし、シコーの営業の方に相談したらすぐにその課題は解決できました。どうやら、営業で紙袋を持ち運ぶ際にカバンに入るサイズに折っていたそうで。営業の方は難しいことではないですとおっしゃっていたのですが、私たちだけではどうすることもできなかったので、本当に助かりました。シコーさんの紙袋は、段ボール箱に変わる可能性を秘めていると思います。お客様にも私たちのサービスだけではなく、紙袋ファンにもなっていただきたいですね。
日本リユースシステム株式会社様 会社紹介
日本のゴミ(不用品等)は世界の宝!
世界の子どもは未来のお客様!
日本リユースシステム株式会社様は、使わなくなった衣類や服飾雑貨を開発途上国へ届け、販売する事業「古着 de ワクチン」をはじめ、さまざまな社会課題を解決する事業を展開しています。海外だけではなく、国内で社会的課題を持つ方々の雇用促進に取り組み、これからの時代に必要な企業です。
詳しくは日本リユースシステム株式会社様のWebサイトをご確認ください