SOLUTIONS 課題解決事例
包材に紙袋を採用されるお客様では、ご使用状況によってコンタミ防止は重要課題の一つ。
反面、そのことが原因でコストをかけてしまっている場合があります。
今回は弊社の営業がお客様の「仕方ない」にチャレンジし、提案した事例です。
目次
現在の問題点
従来の袋だと充填前に組み立てる手間がかかるが、コンタミ防止の点からあきらめるしかない
B社様には粉状の工業薬品を入れる紙袋を納入しておりました。PEの内袋を単独で封緘したいため、PE袋を差した紙袋(ミシン袋)です。
コンタミ防止を意識して、お客様のご指示は紙袋より100㎜ほど長いPE内袋を「くの字」に折り畳んで紙袋に収納するというものでした。
このため、紙袋の中に畳んでいるPE袋を引き出して紙袋にひっかけるように外側へ折り返してから内容物を充填する必要がありました。
お客様の声:「この動作、仕方ないんだけど不便なんだよねぇ~」
現状、袋を少し組み立てる必要がある。かと言って事前にPE袋を折り返して差してしまうと、外にPEの内側が出てしまい、異物を引き寄せてしまう恐れがありました。
お客様の声:「仕方ないけど不便」
お客様からそんな”ボヤキ”を聞かされると、何とかしたい、と思ってしまうものです。
改善ポイント
POINT 1:作業場内でPE袋を折り返し、その場で梱包することをご提案
後日、改めてご面談した際に、「仕方ないけど不便」な紙袋の話をしました。
PE袋を折り返して納品することを良しとしないから「くの字」に畳んで納品しているのです。
わかってはいましたが、「ダメでもともと」の精神でSCWの作業場内でPE袋を折り返し、その場で梱包することを提案。見学にお誘いしました。
意外にもご担当者様は関心を示され、トントン拍子で見学の日程が決まりました。
POINT 2:作業効率アップ!コストダウンが実現
SCW作業場内の環境を確認していただいた結果、PE袋を折り返してすぐに梱包するなら問題ない環境、とのご判断をいただきました。
また、手加工の費用としては若干上がますが、実際に使ってお客様にどの程度のメリットがあるのか確認いただくことになりました。
テスト納入を行い、実際に使っていただいた結果、作業される方がご使用前に折り返し部分を目視確認することを前提に採用が決定しました。
袋の価格としては若干UPにはなりましたが、作業者を2名から1名に変更することができ、コストダウンにも貢献することができました。